日刊建設工業新聞
2015/10/14
【鳥取】県の地方創生「自然・絆・時」3本の柱で策定 5年後の姿「元気づくり総合戦略」
鳥取県発の地方創生で県は13日、「元気づくり総合戦略」をまとめた。基本方針は「住んでよかったと誇れる鳥取県」を掲げ、「豊かな自然」「人と人の絆」「幸せを感じる時を楽しむ」−の3本の柱を据えた。また、人口ビジョンでは消滅可能性都市ゼロを目標に、2040年の県内人口48・9万人を維持する。
総合戦略の期間は19年度(平成31年度)までの5年間。「自然」では観光入り込み客数1100万人(年間)、外国人宿泊客数8万人(年間)、農林水産業の新規就業者数1800人(5年間)を目指す。
「絆」は子育てや人材育成を目標に、合計特殊出生率1・74(19年度)、未来人材育成奨学金助成者数600人(4年間)などが基本目標。「時」では移住定住でIJUターン6000人(5年間)、正規雇用創出数1万人(4年間)を目標に盛り込んだ。
県幹部が集まった会議で、平井伸治知事は「計画を作ることが目的ではない。目標のハードルは高いが行動がないと結果は伴わない」と訴え、総合戦略の具体化に向けた仕掛けづくりを求めた。
地方創生総合戦略をめぐっては、10月中にも県内すべての市町村で策定作業が完了する。県は今後、10月内に実行に向けたアクションプランを作成し、16年度予算案の編成に反映させる。