徳島県は、「水産研究課美波庁舎」の機能強化事業について、10月にも作業棟改築工事を発注し、本館耐震改修工事を年内には発注する計画だ。各工事は建築主体のほか、電気、管、空調に分離して発注する予定。
1971年度に建築され経年劣化し、耐震性能も満たさない本館棟を耐震改修し、合わせて設備機器類の上階移設など津波対策も施すほか、敷地内に点在する作業棟といわれる研究施設も設備が老朽化するなど研究活動の継続が困難になっていることから、これを集約化し改築することにした。
作業棟の計画規模は鉄骨造4階建て延べ約1020平方b。簡易加工室や生物測定室、冷凍・冷蔵室、製氷庫、機械室、電算室、産学官共同研究室などで構成。津波避難ビルの機能も持たせる予定。その他倉庫や車庫の付帯施設の新設も計画している。
また、本館棟の既設規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ1526平方b。構造補強、非構造部材・設備補強のほか、建具やトイレ、空調機などの改修を見込む。設計は佐藤建築企画設計(徳島市)が担当している。
施工場所は美波町日和佐浦1ノ3。2016年度内の整備完了を目指している。
提供:建通新聞社