日本工業経済新聞社(群馬)
2015/10/09
【群馬】2015年度吾妻地区産業安全衛生大会
2015年度吾妻地区産業安全衛生大会が7日、中之条町のツインプラザで開催された。厚生労働省中之条労働基準監督署、吾妻労働基準協会、建設業労働災害防止協会吾妻分会、陸上貨物運送事業労働災害防止協会吾妻分会、林業・木材製品製造業労働災害防止協会吾妻分会が主催し、約120人が参加。労働災害撲滅に向け、一致団結した。
冒頭、主催者を代表して吾妻労働基準協会の池原純会長は「当管内での労災件数は減少傾向を維持している。ハード、ソフト両面で快適な職場環境を確保し、災害ゼロを目指していこう」とあいさつ。中之条労働基準監督署の城詰美智晴署長も「本日の大会を契機に労災防止、健康確保、職場環境改善に取り組んでほしい」と呼びかけた。
この日は来賓も大勢駆け付けた。厚生労働省群馬労働局の堀江章労働基準部長は「『群馬労働局STOP!転倒災害プロジェクト2015』を実施しており、昨年同時期と比べ転倒災害は激減している。引き続き、危険ゼロと転倒防止を推進してほしい」、吾妻郡町村議会議長会の一場明夫会長は「経済情勢が厳しい中にあっても、企業内の安全衛生管理をしっかりすることは企業の責任。大会を通じてその確認をすることが大切」、群馬労働基準協会連合会の三輪司専務理事は「連合会で行っている再教育講習などをお受けいただければ」とそれぞれ述べた。
大会では、安全・衛生に関して顕著な功績があった企業が表彰され、中之条労働基準監督署長賞には宮ア工務店(東吾妻町)など、吾妻労働基準協会長賞には大久保産業(嬬恋村)などが栄誉に輝いた。
最後に陸上貨物運送事業労働災害防止協会吾妻分会の佐藤今朝司分会長が「本大会を契機に『人間尊重』を基本理念として、経営トップの決意と実行のもと、一丸となって自主的な安全衛生管理活動に取り組み、健康で安心して働くことができる職場環境を実現するため、今後も全力を尽くす」と力強く大会宣言を読み上げ、参加者全員が労働災害の撲滅を誓った。また、春風亭昇也氏と、はるな亭こはん氏による落語の記念講演も行われた。