岐阜県警察本部は、高山市大新町に移転する「高山警察署」と「飛騨運転者講習センター」の事業スケジュール(案)を明らかにした。警察署新庁舎建設工事は2016年11月に着工、運転者講習センター改修工事には18年4月に着手する予定でいる。
事業スケジュール(案)によると、警察署新庁舎については、現在、大建設計(岐阜市)で進めている基本・実施設計を16年3月18日までに完了。16年11月に庁舎棟などの本体に着工し、18年8月の完成を目指す。10月からは現庁舎(高山市花岡町2)の解体工事に着手し、19年2月の完了予定で進める。
警察署庁舎の計画規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ約4130平方b。
一方、運転者講習センターは、移転先の旧久美愛厚生病院管理棟(鉄骨造2階建て延べ約600平方b)を購入し改修する。17年度に設計、18年4月に工事着手し、9月の完成を目指す。10月からは現在の飛騨運転者講習センター(高山市松ノ木町)の解体工事に着手し、19年1月の完了予定で進める計画。
移転先となる岐阜県厚生農業協同組合連合会の旧久美愛厚生病院(高山市大新町5地内)の敷地面積は約1万2400平方b。
高山警察署庁舎移転建て替え計画は、耐震性能が低く、老朽化や狭隘(きょうあい)化、機能不備が著しくなってきている高山警察署を移転新築することで、庁舎の耐震化や現施設の不具合を解消するほか、安全相談室や被害者対策関係諸室の設置、留置施設の増強を図る。さらに、従来の治安拠点としての機能に加え、飛騨地域の基幹防災拠点の役割も担う。
現在の高山警察署は1968年に建設された施設で鉄筋コンクリート造3階建て延べ2200平方b(車庫棟や道場なども含む)。また、現・飛騨運転者講習センターの規模は鉄骨造2階建て延べ約490平方b。
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建通新聞社