日本工業経済新聞社(山梨)
2015/10/06
【山梨】甲府市遊亀公園動物園 融合し施設整備
甲府市遊亀公園・付属動物園整備計画策定委員会が2日に開かれ、委員から、前回意見が割れた「こども遊園地(動物園内)存続について、可否をハッキリさせてから計画を進めるべき」と意見が出た。
それに対して事務局は、完成後の動物園自体の運営をどうしていくのか。今は公設公営だが、新しい施設は公設民営、民設民営もなくはない。その前に事務局として提案をしていかないと遊園地をどうするのかなど結論を出しづらい。少し時間を頂いて役所内で煮詰めたい」と述べた。
事務局では、動物園と公園を融合し施設整備を進める案を示した。
公園整備のうち、こども公園では、公園区域を整備し、来場者の利便性を高める施設(駐車場・案内板・休憩施設・トイレなど)の再整備を実施。ミストや室内公園(レクチャールーム併用)の導入を説明した。
動物園整備では、適切な動物展示施設の配置とゆとりのある動線(観察スペース・園路)を構築し、わくわくする園路設定のほか、管理用通路やバックヤードなど利用者の目に入らないよう配慮をする。
一方、動物展示は、驚きと感動を体感できるよう、ランドスケープの考え方(植物の自然素材や地形などで動物生活を表現)を取り入れた生態的展示や行動展示を行うとした。
環境教育の考え方として、自然エネルギー(太陽光・水力など)を活用し自然環境への関心を高めるように工夫をする。
そのほか、生物を学ぶことが出来る博物館的要素を兼ね備えた学習施設や動物教室などに使うレクチャールームを整備するとともに。公園内の歴史的な石碑の保存を図る。