日本工業経済新聞社(群馬)
2015/10/06
【群馬】第17回ぐんま環境フェスティバル
ぐんま環境フェスティバル実行委員会(名誉会長・大澤正明知事、会長・城田裕司群馬県環境資源保全協会長)主催による第17回ぐんま環境フェスティバルが3日、高崎駅東口のヤマダ電機LABI1高崎イベント会場で盛大に開催された。8000人を超える来場者がある中、産官学が連携し、訪れた県民や高崎駅利用者たちに、郷土が誇る美しい環境を次世代に継承する必要性を訴えた。開会式で城田会長は「素晴らしい自然、そこに生息する多様な動植物、美しい郷土の風景など、ふるさと群馬の恵まれた環境は県民の大切な財産。私たちにはこの素晴らしい郷土環境を壊すことなく、次世代に継承していく使命がある。環境フェスティバルは、県民一人一人が環境を見つめ直す機会として開催する。当実行委員会は、環境と資源の保全を希求する循環型社会の形成に向け、県民と共に新たな発想転換、開催運営の健全、充実に資する改革を図っていく」と来場者に呼びかけた。この日はフェスティバルの趣旨に賛同する大勢の来賓が各界から駆け付けた。村手聡副知事は「環境問題は地球規模になっている。このような素晴らしい取り組みを重ねてこられたことに敬意を表する。皆さまが環境問題の認識を共有し、一致協力することが何より重要。フェスティバルを通して、環境に対する理解や取り組みの輪が広がることを期待する」、新井雅博県議会副議長は「多くの皆さまの力を結集し、環境を見つめる機会としてフェスティバルが開催されるのは誠に意義深い。県議会としても、皆さまの活動や要望にしっかり応えていく」、松本泰夫高崎市副市長は「高崎で4年連続の開催となり、市民の環境に取り組む姿勢にも大きな影響を頂いている。地球規模で環境問題に取り組まなければならない。引き続きよろしくお願いしたい」とそれぞれあいさつした。この後も、県警察本部の坂本龍二生活環境課長、ヤマダ電機の桑野光正取締役兼執行役員常務が祝辞を述べた。
フェスティバルには、40近いブースが設けられた。群馬県環境資源保全協会や群馬県フロン回収事業協会、県環境森林部、県企業局などが出展し、さまざまな角度から環境問題を啓発した。学界による基調講演も行われ、前橋工科大学の三田村輝章准教授が「住環境と健康」、群馬大学大学院の粕谷健一教授が「環境に優しいプラスティック」、日本原子力研究開発機構の小林泰彦放射線生物作用研究ディビジョン長が「農業・環境問題と放射線」をテーマに分かりやすく解説した。
また、フェスティバルと同時に『不適正処理防止啓発県民の集い』も催された。ぐんまちゃんや超速戦士G−FIVEも駆け付け、駅利用者や通行客たちに廃棄物の不法投棄防止を呼び掛けた。
フェスティバルは、1989年にクリーンアップフェアとして始まり、1999年から現在の名称に変更。実質27回目の開催となった。