村上市海老江から福田地内の一般国道345号旭橋の供用開始に伴う開通式が4日、岩船郡村上市土木振興会の主催で盛大に開催された。
式典に先立ち執り行われた施工者主催の交通安全祈願祭には約100人が出席。無事竣工に感謝し、新たな橋の活躍を祈念した。
式典では、高橋邦芳村上市長が工事関係者、地権者らに感謝の意を表しながら「強靭な橋りょうとして生まれ変わり、生活基盤を一層強固にできた」と喜びを語り、豊かなまちづくりへの意欲を改めて示した。県土木部の高橋猛部長は「重要な生活道路であり、観光振興にも大きな役割を果たす」と述べ、地域の発展を祈念した。続いて、小野峯生、片野猛両県議会議員らが祝辞。北陸地方整備局羽越河川国道事務所の清水文裕所長は「産業、経済、観光など地域の活性化に寄与する」と期待を寄せた。
その後、秋晴れの空の下、テープカット・薬玉開被が行われ、関係者をはじめ多くの地域住民が見守るなか、念願の開通を祝った。式典後には親子3代を筆頭に渡り初めが行われた。大きな期待を胸に住民らが喜びを噛みしめ、旧旭橋にかけられた「56年間ありがとう」の横断幕に、涙を浮かべる姿も見受けられた。
旭橋の延長は505メートル、幅員13・0メートル(車道2車線、片側歩道、8径間連続PC箱桁橋)。大型車のすれ違いがスムーズとなる幅員を確保し、新たに歩道を設置したことにより、歩行者の安全も向上した。また、架設の高さを上げることにより、洪水に対する問題も解消した。全体事業費は約65億円。
上部工は、その1工事をピーエス三菱・植木組・富樫組JV、その2工事を三井住友建設・本間組・渡辺組JV。橋りょう詳細設計を長大、橋りょうおよび箱型函渠詳細設計は開発技建が担当。