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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/10/05

【群馬】桐生市、総事業費2億円来年度から工業団地着手

桐生市は、新たな工業団地が計画されている新里町小林地内の武井西地区で、南北に走るL約580mの道路を拡幅する。本年度は詳細設計と用地買収を進めており、これから埋蔵文化財調査の試掘を予定。市は、この道路整備の総事業費を約2億円と見込んでいる。工業団地が造成を終える2017年度内の完成に向けて順調ならば、来年度から工事に着手する。
工業団地の予定地は、一般県道笠懸赤堀今井線北側に広がる農地など約14・4ha。分譲面積は、6区画で約10・9haを予定している。県企業局が造成工事を担当しており、2017年度末の完成で計画されている。
これに合わせ、市は、予定地中央を南北に走るW5mの市道を両側歩道付のW12・5mへと拡幅し、大型車両も通行しやすい道路環境を確保する。工業団地の完成よりも先に整備を終えたい考えで、現在は森エンジニアリング(桐生市)が詳細設計を作成しているほか、残る用地の買収交渉を進めている。
市道の東側には農業用水路が流れ、用水路は一般県道笠懸赤堀今井線との交差点手前まで並行して走っている。市はこの用水路を歩道下へ埋設するため、市道と並行するL約450mのボックスカルバート工も計画している。受益者へ不便を招かないよう、来年度は用水路の工事を優先的に実施する。
工業団地予定地の南を東西に走る笠懸赤堀今井線では、県伊勢崎土木事務所と県桐生土木事務所が改良工事を計画中。市道と県道の交差点も改良することから、市は県道の工事やこれから始まる団地造成工事の状況を踏まえつつ、市道改良工事の着手時期を探っていく。
市は昨年度から人口減少対策として、雇用創出に向けた新工業団地の整備を計画。地元説明や基本調査を終え、ことし春に市、市土地開発公社、県企業局の3者間で整備に向けた協定を取り交わした。企業誘致も積極的に推進しており、すでに市へ数社から問い合わせが寄せられているという。