東日本建設業保証富山支店は、9月の発注者別前払金保証取扱高をまとめた。
件数は373件で前年度比19・3%減、請負金額が139億9800万円で同7・2%減となった。請負金額の減少は3月から7カ月連続。
請負金額の増減を見ると、国は同29・1%減。北陸農政局で昨年同期の6件から3件に半減した反動により、8億円の減少を示した。
独立行政法人等は、同90・1%の減。県では、同26・8%の大幅な減少に。県土木部で昨年同期の128件から105件、県農林水産部で38件から24件に減少したことに伴い、それぞれ7億円のダウンとなった。
市町村は、同5・9%の減。志貴野中学校改築工事(特別教室棟、普通教室棟)の保証があった高岡市で8億円の増、1億円以上の工事件数が3件から5件に増えた富山市で4億円の増加となった。一方、昨年同期に新庁舎の大型保証があった黒部市は、反動減が響き10億円の減。同じく、新庁舎と小杉中学校耐震補強工事の反動減から、射水市で4億円のダウンを示した。
松川貯留管建設工事その2、富山南郵便局駅前分室模様替の保証実績があった、その他機関では同350・4%増と顕著な増加となった。
4月から9月の累計は、件数が同24・2%減の1989件、請負金額が同32・8%減の762億7200万円。全発注者分の過去10ヵ年の推移を見ると、件数は最下位、請負金額は07年度に次ぐ、下から2番目の低水準に落ち込んでいる。
主な内訳はアップが県企業局の19億円、南砺市の7億円。ダウンは県土木部64億円、高岡市58億円、北陸地整53億円、鉄道・運輸機構38億円、県農林水産部と砺波市が各24億円、富山市と射水市が各23億円、黒部市22億円など。
市町村別の前払金保証累計取扱件数では、富山市が316件でトップ。高岡市111件、射水市77件、南砺市71件で続いた。累計の中間前払金保証取扱高は、件数が同38・6%減の54件、請負金額が同43・5%増の68億7907万1000円。件数は県土木部の17件が最多。