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北陸工業新聞社
2015/10/02

【石川】維持管理のポイント学ぶ/県道路メンテ会議が講習会

 石川県道路メンテナンス会議(会長・金澤文彦北陸地方整備局金沢河川国道事務所長)の講習会および橋梁実地点検研修が1日、金沢市内で開かれ、参加者は橋梁やトンネルといった大型構造物のメンテナンスのポイントを学んだ。
 午前中の講習会には県内の公共団体職員約60人が出席し、宮里心一金沢工業大学教授による「道路橋における塩害の点検・評価と対策」、木村定雄金沢工業大学教授による「法的視点からみた維持管理」、森山守ネクスコ中日本福井保全・サービスセンター副所長による「道路トンネルの維持管理」の各講義に耳を傾けた。
 この中で宮里金沢工業大学教授は「橋梁は凍結防止剤を多用したり、海に近いと構造物しての性能の低下が早まる。人間の健康管理に例えると、第1ステップとなる点検・調査、定期点検が診察や人間ドックに、第2ステップとなる性能評価が診断に、第3ステップの補修・補強が治療になる。あらかじめどういった治療法があるのか熟知しておく必要がある」などとアドバイスしていた。
 午後からは犀川に架かる新御影橋に移動し、目視や打音検査の留意点や、点検記録を通じての実地点検の技術向上に努めた。

hokuriku