建設新聞社
2015/10/02
【東北・岩手】宮古市が中心市街地拠点整備の基本設計案を公表
岩手県宮古市は、9月30日に開かれた市議会議員全員協議会で、JR宮古駅前に公共施設を移転し集約する中心市街地拠点施設整備事業の基本設計案を示した。
施設規模は、市民交流センター(仮称)4220平方b、本庁舎8300平方b、保健センター1235・96平方b。全体で1万3756平方bを想定し、構造方式は「耐震構造」で進める考え。
各施設の内部には、市民交流センター(仮称)は多目的ホール(394・19平方b)、軽運動スタジオ(213・75平方b)などを配置。本庁舎は、執務スペース(2393・06平方b)、防災対策室(188・25平方b)、議会関係スペース(738・8平方b)などとし、1、2階を来訪者の多い窓口関連部署、4階を市長室、防災対策室等とする。執務室は、機構改革などによるレイアウト変更に柔軟に対応できるようオープンフロアを基本とし、市民や職員同士のコミュニケーションの円滑化を図る考え。保健センターは、事務室(162・11平方b)、診療所(31・83平方b)など。
構造方式は、コストが安価な耐震構造で計画を進める。建設工事費は73億3028万5000円と見込んでいる。
また、事業手法は、大手建設会社、地元企業への調査により、アットリスク型CM方式への関心、参加意欲を持つ企業が少数だったことなどを踏まえ「詳細設計付工事発注方式(基本設計先行型デザインビルド方式)」が有利であると判断し、同手法での発注準備を進める。
今後、来年3月契約を目指し、設計・建設工事を公告。2016年8月にも実施設計をまとめ、その後、本体工事に着手。工期は21・5カ月を見込み、現時点で18年7月ごろの竣工を予定している。
提供:建設新聞社