県が来年早期にも着工予定 埋立面積は約4・3千平方b規模 県は来年度、長崎市京泊3丁目地先の公有水面埋め立て工事に着手する計画だ。工事施行区域は12万3974・36平方bで、埋め立て区域面積は4345・62平方b。県が埋め立て工事を行い岸壁や護岸を整備。そのための工事期間を7年と想定している。
長崎市議会11月定例会で承認後に県が免許。一般的に免許後3カ月以内の工事着手が要件とされているため、順調に進めば来年の早期、つまり第4四半期中にも着工となる予定だ。
工期は7年を予定岸壁や護岸を整備 岸壁の水深はマイナス6・0bで、岸壁の長さは490b。エプロンの幅は前出し幅が5・7bから6・0bで平均5・85b。岸壁は2カ所で合計面積は約3650平方bとなる予定。護岸敷8カ所の合計面積約700平方bと合わせ、埋立面積は約4350平方bとなる。
埋立地の用途は漁港施設用地。今回の埋め立てについて県は、長崎漁港において良質な水産物を安全で効率的に安定供給するための流通拠点機能の強化を図る公益性を有する事業と位置付け。老朽化が進む既存施設の更新や係留施設の耐震性向上および高度衛生管理化を図るため、必要な埋め立てを伴う施設整備を行うものであることから、埋め立て申請を出願した。
県は埋め立ての効果として「中央突堤東側における耐震性を備えた岸壁および橋台の整備を行うことで、震災後でも円滑に水揚げが再開でき、食生活への影響が最小限に抑えられる。長崎漁港を取り巻く水産業のなお一層の発展に寄与するものであり、水産関係者のみならず、周辺地域へ経済的な好影響を与えるもの」などと期待を寄せている。