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建通新聞社(神奈川)
2015/10/01

【神奈川】2014年度の県下市町村決算 経常収支比率は過去最悪

 神奈川県は、2014年度の市町村決算の概要(速報)を発表した。経常収支比率は過去最悪の94・1%となった。
 経常収支の悪化は、生活保護費や保育所運営費などの増加により、扶助費が過去最高になるなど、財政の硬直化が進んだためとしている。地方税収は2年連続で増加しているものの、人件費・扶助費・公債費を合計した義務的経費は過去最大となり、5年連続で地方税収を超過している。
 地方債現在高は臨時財政対策債現在高の増嵩により、前年度比0・6%の微増となり3年連続で増加。
 県内公営企業全体の収支は、「地方公営企業会計基準見直し」による移行処理に伴う特別損失(退職給付引当金の引当義務化等)により、12年ぶりの赤字となった。
 いずれの市町村も、財政健全化計画などの策定を義務付けられる水準は下回っている。

※投資的経費は6・9%増加

 歳出(性格別)の状況を見ると、普通建設事業費は4145億6100万円で、前年度に比べ268億0700万円(6・9%)増加した。内訳は、補助事業費が1733億7200万円で、対前年度比4・8%増。単独事業費が2230億0400万円で12・1%増となった。
 提供:建通新聞社