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西日本建設新聞社
2015/10/01

【熊本】技能士の技#笘I 技能祭に5300人が来場

 くまもと技能祭「ワーキング・カーニバル2015」が9月27日、花畑広場(旧産文会館跡地)で盛大に催された。県民の暮らしを支える優れた技能士とのふれあいを通して、技能の魅力や大切さを再確認し、次代を担う小・中・高校生等にものづくりを身近に感じてもらう狙い。会場には約5300人が来場した。
 開会式では、主催者のくまもと技能祭準備委員会(県、熊本市、熊本県技能士会連合会で構成)の笹原博次委員長が「作品展示や技能士による実演、ものづくり体験など多彩なイベントが予定されている。高度な技を見て触れて体感してほしい」と開催意義を語った。蒲島郁夫県知事(口義幸商工観光労働部長代読)は「多くの団体が参加され、様々な技能に触れることができる技能祭は、若者の職業観を育むとともに、地元就職に繋がる貴重な機会だと期待している」と挨拶。熊本市の大西一史市長も「これからも技能祭を継続していくことが、技能者の育成に間違いなく繋がっていく」と話し、市、議会が一体となってバックアップしていくことを約束した。
 来賓挨拶では「日頃より腕を磨いてこられた成果を発揮され、次世代を担う子ども達にものづくりの素晴らしさをアピールして頂きたい」(橋口光コ熊本県建設業協会長)、「市議会としても、技能者の育成・確保に最大限の支援をしていきたい」(満永寿博熊本市議会議長)―と祝辞が述べられた。


ものづくり体験等多数の親子が参加

 技能祭には、建設業関係をはじめ32団体が出展。ものづくり体験教室、製作実演、ステージイベント、それに全技連マイスターによる「魅せる匠の技展」などが行われた。
 熊本県瓦工業組合が行ったのは、鬼面瓦つくり体験。鬼の面の型に粘土を入れて一週間乾燥させ、窯で2日間焼いて完成した作品を参加者に発送するという仕組みで、子どもも大人も夢中になって参加し、出来上がりを楽しみにしていた。
 熊本県建設大工工事業協同組合熊友会は、本立て・椅子づくり・丸太切りを実施。丸太切りでは、途中で断念する子ども、最後まで諦めず切り終えた子どもなど様々で、切り終えた子どもは丸太を嬉しそうに持って帰っていた。
 製作実演では、熊本県伝統建築連絡協議会が伝統工法による家建てを披露した。一流の職人によって柱、梁、桁などの骨組みがあっという間に完成し、見学者はその高度な技術に見入っていた。

提供:西日本建設新聞社