日本工業経済新聞社(山梨)
2015/09/30
【山梨】サテライトオフィス誘致や景観条例 山梨市議会一般質問
山梨市議会は18日、9月定例会一般質問を行った。
9月30日を期限としてパブリックコメントを実施した景観条例や、総合戦略案でも施策のひとつに挙げられているサテライトオフィス誘致などに関しての問答が見られた。
関連事項の質問者および件名、市側の答弁内容は次のとおり。
◎古屋雅夫議員
【景観条例制定について】
・市側の答弁=来年4月の制定を目指している。先人が築きあげた歴史や文化、風土などを財産として捉え、市と市民や事業者が協力して守り、価値を高め、後世に伝えていく。果樹園のなかに太陽光発電施設が無秩序に点在するのは良好な眺望景観を阻害する。太陽光発電施設に関する事項を追加し、風景を貴重な観光資源とする地域においては、小規模な建築物でも色合いに配慮してもらう。今後、先導的に推進すべき区域には、より細かい行為制限を定める景観重点区域も検討していく。
◎根津和博議員
【サテライトオフィスによる企業誘致について】
・市側の答弁=空き家や遊休施設の活用と企業誘致による雇用創出など、市が抱える課題解決の手法としてサテライトオフィス誘致は有効と認識し、これまでにも検討した。現在も空き公共施設の活用に申出がある。固定資産や建物設備機器賃借料の一部を補助する、情報通信関連企業立地促進助成金制度も制定し、誘致を進めている。遊休施設のなかで活用できるものがあるか調査し、移住・定住の促進としても検討していきたい。
◎木内健司議員
【消防施設について】
・市側の答弁=市内には801カ所の消火栓があり、格納庫には2〜4本のホースが備えられている。家屋などの対象物からの距離が用途地域で100m、それ以外は120m以下で設置されていて、住宅地は概ねカバーしていると考える。ホース・格納庫の増設は、要望に基づいて状況を調査し順次設置したい。
【福祉避難所および晴風園について】
・市側の答弁=現在の福祉避難所は老人健康福祉センター、および3月に協定を結んだ桃源荘とサテライト桃源荘の3施設。厚生労働省などが示すガイドラインを勘案し、市内の社会福祉法人との災害協定締結を検討している。診断により、晴風園のIS値は補強対象の数値を上回っているので改修の予定はない。