日本工業経済新聞社(群馬)
2015/09/30
【群馬】中之条土木が淨永橋上部工に着工
県中之条土木事務所は、一級河川深沢川に架かる淨永橋の架け替えで、近く上部工を公告する。入札時の総合評価落札方式は、超簡易型技術力重視タイプとなる予定だ。同橋の架け替えは、2012年度から開始された県道高崎東吾妻線(淨永橋工区)道路拡幅事業の中で行われるもの。工事箇所は東吾妻町川戸から厚田で現在は下部工が進められており、年内の完成を目指している。
架け替える淨永橋は東吾妻町厚田から川戸にかけて走る主要地方道高崎東吾妻線上に設置される。
上部工は橋長18m、車道幅員7・25m、歩道幅員2・5mのプレテンション方式PC単純中空床版橋となる。今回発注される工事には、車道t8pと歩道t3pのアスファルト舗装、踏掛版工2基、橋面防水工なども含まれる。上部工の側面には、東吾妻町が上水道の送水管φ250oと配水管φ200oを添架する予定だ。
同事務所によれば、橋取り付け部の工事を上部工と同時期に発注したい考えもあるという。
淨永橋工区では現在、池原工業(東吾妻町)が新橋の下部工を進めているところ。すでに迂回路も整備済みとなっている。下部工は、逆T式コンクリート鉄筋コンクリート橋台(直接基礎)で、年内の完成を予定している。設計は、国際航業(東京都千代田区)が作成した。
同工区では淨永橋の架け替えのほか、橋を含む高崎東吾妻線の厚田から川戸までのL約500mを対象に、道路改良工事が来年度以降に計画されている。道路部はL482mを対象に全幅9・75m(車道幅員6m、歩道幅員2・75m)に整備する。同工区は厚田がほとんどを占め、全体事業費には約4・9億円を試算している。
対象区間は車道が狭く、歩道もない。小学生の通学や急カーブもあり路面凍結時には特に事故の発生を懸念する地元の声も多い。そのため、12年度に事業化され、事業の完了は18年度を見込んでいる。