石川県議会の予算委員会が29日開かれ、向出勉、一川政之、室谷弘幸、山田省悟、宮下正博、石坂修一、徳野光春、田中哲也、八田知子、不破大仁の10委員が質疑を行った。この中で谷本正憲知事は県消防学校に防災教育機能を備えた施設を併設する考えを示した。
向出委員が近年、水害や地震などの大規模災害が頻発していることを踏まえ、消防学校に防災教育機能を導入してはどうかと提案したのに対して知事は、「全国的にも地震などの疑似体験を通じて適切な初動対応を学ぶ防災教育機能を備えた施設を消防学校に併設し、消防職員、消防団員の育成を図っていると聞く。現在、県長期構想の策定を進めており、この中で消防機能のあり方を含めて防災教育の充実について検討していきたい」と前向きに答弁した。
また、向出委員が工事にコマツが開発したICT(情報通信技術)ブルドーザーを活用することが決まった南加賀道路本線ルートの進捗状況と今後の見通しを質したのに対して谷本知事は、「事業効果の早期発現を図るため加賀市曽宇町〜細坪町までの1・4キロを優先的に進めている。順調に工事が推移しており、今回ICTの導入により一層の事業促進が期待できることから同区間を1年前倒して来年度に供用させるよう今議会に追加予算をお願いしている」と明かした。