新潟県教育庁は、老朽化が顕著な少年自然の家(胎内市)を建て替える方針を固め、順調に行けば年内に基本設計に着手したい考えだ。
1973年に建設。築後約40年が経過し、耐震性能が不十分な上に給排水や、屋根の雨漏りなど傷んでいる個所も多く、利用者の利便性向上を図るため、現敷地内(同市乙字大日裏地内)で建て替える。新たな施設は既存施設(RC造一部2階建て延べ約3700平方メートル)よりも拡大される。15年度は基本設計のほか、ボーリング調査に着手し、16年度以降に実施設計へ移行する予定。
29日開会の県議会9月定例会に、補正予算案(事業費5403万4000円)を上程する。
少年自然の家は季節感あふれる自然の中で、小学生や中学生がキャンプファイヤーなどの体験活動を通し、交流を深める生涯学習の拠点施設。屋内には宿泊室および食堂、集会室、体育館などのほか、屋外に野外炊さん場や調理場などが完備されている。