愛知県豊田加茂建設事務所は、豊田市で計画している国道301号「松平バイパス」について、施工計画の検討と一部詳細設計に着手した。パシフィックコンサルタンツ中部支社(名古屋市西区)に業務を委託、2016年3月下旬までの履行期限で内容を詰める。
また、同事務所では15年度事業で、16年度からの本工事に向けた準備工事を予定。工事用の道路工を10月をめどに発注する。16年度事業では、本線盛り土工事やトンネル工事への着手が見込まれる。
今回の委託では、鵜ケ瀬町地内から鍋田町地内までの盛り土区間延長約560bをはじめ、大内町地内の滝川移設や山の切り土、橋脚など現道を含む延長約360bに対して、施工計画を検討する。
このほか、盛り土区間では新設道路「鍋田1号線」(仮称)との立体交差を計画。立体交差は延長約12b、幅員約6bのボックスカルバートを採用する計画で、詳細設計により内容を詰める。また、工事用道路は鍋田町地内に延長約160bを整備する。
同事業は、豊田市下山地区で建設が進むトヨタ自動車のテストコースへのアクセス道路として位置付けられている。事業区間は、松平志賀町地内の東海環状自動車道「豊田松平インターチェンジ(IC)」から鵜ケ瀬町地内の「松平橋」を経て、大内町地内の国道301号「坂上大内線交差点」までの延長約3100b。
このうち、豊田松平ICから松平橋までの延長約800bの区間は、現道2車線に対して4車線化を計画。松平橋は現橋の上流側に新橋を架設する。規模は橋長約70b、幅員約15bの2径間連続非合成鈑桁橋。
松平橋から坂上大内交差点までの延長約2300bの区間にはバイパス(2車線幅員10b)を建設する。バイパス内にはトンネル(延長約800b)のほか、大内町地内で滝川を移設し、橋長100b程度の新橋の架設を計画している。
トンネル部の設計はパシフィックコンサルタンツ中部支社が担当した。道路部の設計は片平エンジニアリング名古屋支店(名古屋市東区)、新設する松平橋の設計は玉野総合コンサルタント(名古屋市東区)で進めている。
事業全体では、20年度を完成目標年次として、総事業費で約80億円を見込む。
提供:建通新聞社" target="_blank">