【藍住】藍住町は、「町文化ホール・公共施設複合化事業」(仮称)について、既設一部解体工事と造成工事を順調なら10月早々にも発注する。解体工事費として2946万円、造成工事費として3639万円をそれぞれ9月補正予算案に提案している。また、建設事業費について、当初予定していた34億円を上回ることになり、詳細な事業費の算出を急いでいる。遅くても11月にはとりまとめ、臨時議会を召集し、建築工事費を提案する。予算が認められれば12月町議会定例会の承認案件として工事発注する考え。
役場庁舎東側に位置する奥野字矢上前32ノ1の町福祉センターなどの町有施設を統合し文化ホールを含む複合施設として整備する。造成工事は、切り盛り土量約7900立方b、残土処理量約8600立方bを見込む。既設解体工事については、建設地となるみどりの広場内にある諸施設(管理棟は残し、野外ステージやキャンプ場、駐輪場、流木などを撤去)。解体と造成は別途で発注する予定。順調なら2016年1月中の造成工事完了までを見込む。
建築施設の計画規模は鉄筋コンクリート一部鉄骨造2階建て延べ5250平方b。核となる文化ホールの座席数は641席(固定席、1階421席、2階220席)を確保し、このうち11席を身体障害者用4席分に対応できるようにする。施設1階には施設西側のあいずみ広場(緑のマウンド)と正法寺川公園を結び通り抜けが可能な多目的空間「あいずみモール」を設け、文化ホール諸室を南側に、事務・活動諸室を北側に配置。第2のホールとして多目的ホール(リハーサル室)も設ける。調理室・キッズルームや社会福祉協議会・保健センター包括支援センター、健康ホール、会館事務室などもモール外周に配置する。2階には社会福祉協議会事務局やマルチルーム、非常用発電機室や機械諸室を設ける計画。
建築工事は今のところ、設備一括で指名競争入札による入札執行が見込まれる。一連の設計は久米設計大阪支社(大阪市西区)が担当している。
順調なら17年6月末の建物完成、その後の試験運転を経て同年8月中の供用開始が見込まれる。外構を含めて18年度内の事業完了を予定している。
提供:建通新聞社