愛知県豊田加茂農林水産事務所は、老朽ため池等整備事業の新規地区として西中山地区を事業化した。15年度からの5カ年事業に概算事業費3億余りを投入する。対象は「清田池」など3池で、早ければ16年度から順次工事を進める方針。愛河調査設計(蒲郡市)に設計を委託、工法検討などとともに詳細を詰める。
計画によると、豊田市西中山町地内の連続する清田池と「下の池」「中池」を対象に、堤体本体を補強や改修するほか、取水施設や洪水吐を更新する。中池(堤高3b、堤長40b、容量1500d)は埋め戻して廃止する計画。
清田池では堤高6・3b、堤長69b、容量2万5000dの既設に対して、耐震補強や押さえ盛り土などによる改修を予定。また、取水施設として口径800_、延長28・7b、洪水吐施設として延長7・3bをそれぞれ付け替える。
一方、下の池では堤高3・9b、堤長70b、容量1万1000dの既設に対して、耐震補強や押さえ盛り土などで改修する。このほか、取水施設として口径800_、延長18・6b、洪水吐施設として延長6・5bを更新する。
今回の委託では、路線測量や用地測量、堤体付近の深浅測量、実施設計を行い、工法などを検討する。
同事業は19年度までの5カ年計画。主なスケジュールとしては、16年度事業で清田池に着手以降、17年度で下の池、18年度をめどに中池を予定。総事業費は3億0513万円を見込む。
提供:建通新聞社" target="_blank">