金沢市が新たな物流及び産業集積拠点として、河原市町地内で整備した「金沢森本インター工業団地」は、14年1月から第1期用地(12区画)、今年1月から第2期用地(6区画)の分譲を開始し、これまでに5社が分譲用地(計10区画)を取得済みで、うち1社が営業を始めた。分譲率は約66%に上り、市では早期の完売を目指して企業誘致に取り組み、現在、2社との間で土地売買契約に向けた交渉を鋭意進めている。
第1期の分譲面積は約6万7000平方メートル、第2期は約1万9000平方メートルで、製造業、物流施設を設置する運輸業、卸売業が対象業種。市によると、交渉中の敷地地番及び面積は河原市町9番、10番(第1期/2区画)の計8658・10平方メートルと、河原市町52番、53番、54番(第2期/3区画)の計9443・83平方メートルとしている。
第1期分譲地では、コマツ石川(金沢市)の金沢支店が6月1日から営業を始め、ぶどうの木(同)の新工場は10月2日に竣工式を開き、同月中に本格操業する。また、越屋メディカルケア(同)の金沢物流センターは松井建設で建設工事が進み、16年3月下旬の完成が見込まれる。シブヤグループのファブリカトヤマ(同)についても、真柄建設の施工で新工場新築工事に着手し、16年10月下旬の完成を目指す。一方、第2期分譲地で敷地を確保したマツバラ(同)は本社機能や、工場の移転に向け、内部検討を進めている模様だ。
なお、同工業団地は抜群の交通アクセス、充実したインフラ整備に加え、分譲単価も安価に設定されている。問い合わせは同市経済局営業戦略部企業立地課(076―220―2225)へ。