名張市は、2016年度から25年度までのおおむね10年間を計画期間とする次期総合計画「新・理想郷プラン」の基本構想(素案)をまとめた。20日までパブリックコメントを行い、意見を求める。16年3月までに基本構想としてまとめる方針だ。
同総合計画は、現行の基本構想「理想郷プラン」(04〜15年度)の次期プランとなるもので、市の将来像を示した基本構想と具体的な施策を盛り込んだ基本計画で構成する。基本計画は、市長任期に合わせて、第1次(16〜18年度)、第2次(19〜22年度)に分け、第1次を16年3月までにまとめる。
素案では、「ともに考えともに築き、未来につなぐ福祉の理想郷」を基本理念として掲げ、「人口の将来展望」、「土地利用」、「まちづくりの基本目標」、「重点戦略」、「施策の体系」などの項目で構成している。
計画の枠組みとなる定住人口は、研究機関の推計によると、25年の人口は7万2000人程度で、総合計画では定住・転入の促進施策により、25年の定住人口の目標を7万7000人に設定した(15年9月時点の人口は8万0648人)。
土地利用のうち、市街地形成ゾーンの基本方向では、中心市街地の再生・整備や幹線道路などの秩序ある市街地整備、土地利用の高度化、低未利用地の有効活用の促進で都市機能を集積し、質の高い都市空間を創造するものとした。都市の構造では、環境負荷の軽減、地域資源の有効活用による都市構造として「資源循環型集約連携都市構造」の実現を目指す。
重点戦略では、「元気創造」、「若者定住促進」、「生涯現役」の各プロジェクトを掲げ、若い世代が安心して働き、いつまでも住み続けたいと感じるまちを目指し、施策の推進に当たっては、市内15地域の地域づくり組織で作成する「将来のまちづくり計画」(地域ビジョン)を総合計画に位置付け、地域と市の協働による新たな価値の創出を目指して取り組む。
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建通新聞社