建設新聞社
2015/09/28
【東北・宮城】宮城県が石巻・気仙沼の合同庁舎再建設計概要を公表
宮城県は25日、再建する石巻と気仙沼の両合同庁舎について、今月末に完了見込みの設計概要を公表した。いずれも東日本大震災の被害を受け、移転改築による本復旧を行うため10月にも本体工事を公告する予定だ。
石巻合同庁舎は、石巻市新蛇田南第二地区被災市街地復興土地区画整理事業内の敷地約2万5000平方bに再建する。構造規模は庁舎棟がS造5階建て、延べ1万2499・58平方b、倉庫や車庫といった付属棟がS造平屋建て、4棟計延べ2193・55平方b。駐車場は来庁者用202台、職員用201台を設ける。設計は山下設計が担当。
入所機関は、1〜2階に保健福祉事務所、2階に児童相談所、2〜4階に地方振興事務所、3階に教育事務所と県税事務所、5階に土木事務所となるほか、1階には食堂・売店、大会議室などを設ける。
気仙沼合同庁舎は、気仙沼市赤岩杉ノ沢47の6の一部ほか地内で仮設合庁の敷地約2万4000平方bに再建。規模は庁舎棟がS造5階建て、延べ6794・54平方b、倉庫や車庫の付属棟がS造平屋建て4棟、同2階建て1棟で計延べ2037平方b。駐車場は来庁者用82台、職員用146台を整備する。設計は楠山設計が担当。
入所機関は、1階に県税事務所、2・3階に地方振興事務所、4階に土木事務所、5階に南三陸教育事務所となる。1階には食堂なども設ける。
両施設とも10月に工事公告、来年2月議会に工事契約議案を提出し、承認を得次第着工、2018年4月供用を目指す。なお、発注見通しによると両施設とも建築一式工事はWTO対象で、石巻が40〜60億円、気仙沼が同20億2000万円〜40億円を概算しているほか、電気と空調はともに5億〜20億2000万円、衛生はともに6000万円〜5億円規模となっている。
提供:建設新聞社