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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/09/25

【山梨】笛吹・甲府でリニア地質調査

 鉄道建設・運輸施設整備支援機構の関東甲信工事局は25日、リニア中央新幹線の建設へ「地質調査(山梨1)」の公募型競争入札を公示した。笛吹市・甲府市において構造物設計に必要な地質調査および地下水調査などを行う事業者を募る。
 参加資格は「地質調査」。参加表明受付期間は9月28日から10月9日まで。企業の実績や能力、技術者資格、配置予定技術者の経験や能力などを評価し、指名通知を行う。開札は12月4日。履行期間は18カ月間。
 役務の内容は、@土質ボーリング1065m(π116o、π66o)Aサンプリング22本B土質試験一式(土粒子の密度試験、含水比試験、粒度試験、液性・塑性限界試験、湿潤密度試験、三軸圧縮試験)Cサウンディングおよび原位置試験一式(標準貫入試験、現場透水試験、地下水位観測、PS検層、密度検層、孔径検層)D弾性波探査(反射法)一式(測線L200m、4カ所)E地下水調査一式(地下水追跡、地下水位観測、地下水流向流速測定)。
 同機構の発注予定(7月)では、リニア建設へ向けて山梨県内で地質調査5件をそれぞれ第3四半期に公募型競争入札で発注する。5件の場所は@笛吹市、甲府市A甲府市B中央市C中央市、山梨市D南アルプス市、富士川町。内容は5件とも地質ボーリングによる地質調査。
 同機構は、山梨県内でも甲府盆地の駅部分を除く地上部約17qのリニア建設についてJR東海と施工委託の基本協定を締結している。
 リニア建設の地質調査では、山梨県以外でも「中部地区地質調査13業務」(長野県南部、中央アルプス)と「中部地区地質調査14業務」(岐阜県東濃山岳部)を発注し、それぞれ応用地質が7月27日に落札している。内容は両業務とも、地質工学的な基礎資料を得るため、弾性波調査や電気探査、岩盤ボーリング、原位置試験など。履行期間は、13が12カ月、14が7カ月。
 そのほか同機構では、東京都町田市や神奈川県相模原市内のリニア関係の設計協議関連資料作成他業務を福山コンサルタントに委託している。