松山市・東温市・砥部町で構成する松山衛生事務組合(松山市三番町6ノ6ノ1 野志克仁組合長・松山市長)は、汚泥再生処理センターを再整備するため、2016年1月に入札参加者の指名通知を行う。入札方法は、公募型指名競争入札で14年4月から公募など手続きが開始されており、現在数社から技術ヒアリングを行っている。今後は1月発注、3月入札の日程で行われる。
業者選定方法は「設計」と「施工」をセットにして契約する「性能発注」。現在、入札手続きを進めるとともに最終発注仕様書を作成しており、12月にはまとまる。再整備には処理施設の更新のほか建屋建設もあり、契約後、設計には1年程度かかり、新設受入棟・管理棟建設の着工は17年度中となるもよう。規模や構造などは処理設備に合わせたものとなるため、設計の中で煮詰められる。
新施設の供用開始は、20年4月。
既存施設はし尿や浄化槽汚泥を処理するし尿処理施設。当初設備は稼働後45年が経過し老朽化が進行しているため、施設の整備が急務となっている。再整備に当たり効率的かつ効果的な設備に更新する。1996年3月設置の100`g/日系列をリニューアルするとともに隣接地に新設受入棟(前脱水施設)・管理棟を建設し、リニューアルした100`g/日系列と合わせて373`g/日の施設を整備する。リニューアルでは焼却施設を廃止する。
新施設の計画処理方法は、受入・貯留工程が受け入れ、沈砂除去、除渣、細砂除去、貯留。水処理工程は前脱水が薬剤添加脱水方式、主処理が標準脱窒素処理方式。最終汚泥は松山市西クリーンセンターへ搬入し助燃剤化として有効利用する。
再整備に伴い84年3月設置の250`g系列/日と高度処理施設を解体・撤去する。
場所は松山市北吉田町77。
提供:建通新聞社