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建通新聞社
2015/09/25

【大阪】府 服部緑地未整備A 17年度頃着手か

大阪府都市整備部は、服部緑地の未整備エリア7・6fについて、順調なら2017年度ごろからの本格的な工事着手を目指している。15〜16年度は用地取得交渉と並行して、準備工や可能な箇所の設計を進める考え。
 同緑地は、大阪四大緑地の一つで、都市計画決定面積は138・4f。うち126・3fが開設済み。開設区域北側の7・6fで事業認可を取得している。
 事業認可区域では、地域の原風景の千里丘陵の竹林を保全(竹の散策見本園)し、散策園路(幅員5〜6b)や草地の広場、生き物のすみかとなる自然観察池(自然観察ゾーン)などを整備する計画。
 事業認可区域の総事業費は28億5000万円。工事費は約7・6億円を見込み、内訳は、造成費約7000万円、施設整備費約2億1000万円、植栽費4億8000万円となっている。用地取得率は91%。認可区域の東西部はマンション建設が進み、効率的な工事を進めるためには開設済み区域側から工事用進入路を確保することが必要。現状の取得済み用地からは2dトラック程度が進入できる幅員しか確保できていないため、用地が確保でき次第、工事を進めることになる。
 未開設区域に整備する園路は、災害時に千里ニュータウンから服部緑地への避難路として位置付けている。現在、千里ニュータウンから服部緑地への避難ルートとなるのは、千里園熊野田線(両側幅員計4・4b)と国道423号(両側幅員計4b)で、想定避難者約4・7万人(5`圏内)が移動するのに現状3時間程度を見込む。整備後は、2時間以内に避難ができると試算する。

提供:建通新聞社