岡山市内を流れる旭川と百間川分流部にある「一の荒手」や「二の荒手」など、百間川の治水施設群が11日に開かれた土木学会理事会で2015年度選奨土木遺産に認定された(写真)。
百間川の治水施設群は「分水部から河口部まで、旭川の放水路として江戸期に築造された百間川の一連の治水システムが現存している貴重な土木遺産」であるとして認定。対象施設は現存する両荒手以外に米田地区の旧堤防や河口部左岸の大水尾(おおみお)遊水池の旧堤防などを含む。
土木学会では生活を支える土木構造物のうち、築後50年以上を経過し、技術的にも歴史的にも価値があるものを土木遺産としており、その中から毎年全国で「選奨土木遺産」を認定している。中国地方は15年現在で31件登録があり、岡山県内では7件目になるという。
(提供:建通新聞社)