日本工業経済新聞社(群馬)
2015/09/17
【群馬】九十九川橋着工へ 西毛広幹道・安中工区
西毛広域幹線道路(西毛広幹道)安中工区の整備で、県安中土木事務所は九十九川橋(仮称)に着工する方針を決めた。橋脚の整備から始める考えで、今月下旬に指名競争入札を行い施工者を選定する。現場は安中市スポーツセンターの近く。本工事に先立ち、市道の切り回しを行う計画だ。西毛広幹道の整備では、同工区に続く安中富岡工区の事業化に向け、年度内に予備設計をまとめる。
同工区の主要構造物の一つである九十九川橋にいよいよ着工する。先行して着手した秋間川橋梁に続き、順調に進めば来月にも準備工事が始まる。
安中市スポーツセンター脇を走る市道を切り回し、安全を確保した後、工事用道路や仮締切りなどの整備に入る見通し。同事務所は近く業者へ指名通知し、今月下旬に入札を行う。
同橋は3径間のポストテンションPC合成桁(PCコンボ橋)で、L111m、W16・8m(地覆含む)。まずは同スポーツセンター側に位置するP2から整備を始める。
P2は張り出し式で、W16・5m、H10m。P1は同8・5m。基礎は共に直接基礎とする。工期は年度内を予定している。設計は中央コンサルタンツ(愛知県名古屋市)が作成した。
同事務所は河川の流れや施工ヤードなどを考え「P2の次は、どちらかの橋台に着工したい」との見通しを示している。A1はH10・5m、A2は同8mで、いずれも逆T式。本線は国道18号へ向かい上る構造のため、国道側にあたるA1の方が高くなるという。
同工区では現在、秋間川橋梁の整備が着々と進んでいる。その脇を走る県道に整備するボックスカルバートも着工が決まり、施工は小板橋建設(安中市)に決まった。用地買収も断片的ではあるものの、全体の7割から8割が完了。今後工事が加速することが期待される。
同事務所は、同工区に続く安中富岡工区についても事業化に向けた準備を開始した。予備設計をプロファ設計(伊勢崎市)に委託しており、年度内に概略のルートをまとめる。
同工区はL6・3qと長いため、例えば幹線道路との交差部までといった区切りで、部分的に事業化を進める可能性もありそう。同工区の主な構造物としては、JR信越本線をまたぐ跨線橋や碓氷川を渡る橋梁などが想定される。