県土木建築部は、27年大分県地価調査結果を発表した。県平均では、地価は引き続き下落しているが、住宅地・商業地ともに下落率は縮小傾向にある。県内の基準地300地点の対前年比では、住宅地で地価が上昇したのが1地点、横ばいが17地点、商業地で上昇したのが3地点、横ばいが5地点あった。
住宅地では平成11年以降17年連続、商業地では平成4年以降24年連続の、いずれも下落となり、県全体の下落率は昨年に比べていずれも縮小した。
【住宅地】
対前年変動率の県平均はマイナス1・4%で、下落率は0・3?縮小した。最も下落率が小さかった市町村は日出町で変動率マイナス0・4%、大きかったのは姫島村で同マイナス3・2%となった。
地価が上昇したのは、大分市金池南2丁目(プラス2・0%)の1地点。
県平均価格は、2万4800円(1平方b当たり、以下同じ)で、10年の3万6800円をピークに、昭和58年(2万5000円)頃の水準まで下がっている。
地価の最も高い地点は、大分市金池南2丁目の15万1000円。同地点は、昨年に続き4年連続の上昇となった。区画整理事業施行中の住宅地域で、同事業の進捗などにより、住環境や利便性が向上したため2・0%上昇し、12年連続で最高価格となった。
価格の上位10位は、すべて大分市内。住宅地のこれまでの最高価格は、大分市中島東2丁目の3年〜9年にかけての18万円だった。
【商業地】
対前年変動率の県平均はマイナス1・9%で、下落率は0・6?縮小した。下落率の小さかった市町村は大分市で変動率マイナス0・6%、大きかったのは津久見市で同マイナス3・5%。
地価が上昇したのは、大分市の東大道1丁目(プラス4・1%)、同市中央町1丁目(同1・9%)、同市都町2丁目(同0・6%)の3地点。
県平均価格は、5万3900円で、平成3年の18万9900円をピークに、昭和57年(5万5000円)頃の水準まで下がっている。
最高価格だった地点は、大分市都町2丁目の31万円。同地点は9年連続で最高価格で、前年度から0・6%上昇した。
商業地のこれまでの最高価格は、同地点の3年の240万円だった。価格の上位10位は、すべて大分市内。
※調査は、国土利用計画法に基づき、毎年1回、7月1日現在の県内の基準地300地点(住宅地204、商業地79、工業地9地点など)の標準価格を判定し公告するもの。
提供:
大分建設新聞社