秋田市の9月市議会定例会で16日、厚生委員会において、計画している市立秋田総合病院改築の検討報告書(原案)が示された。原案では、建て替えの必要性や施設の概略規模、建て替え適地の洗い出しなどをまとめており、移転候補地として@八橋鯲沼町他(準工業地域、敷地面積12,700u)A山王七丁目(商業地域、同5,474u)B旭北錦町(商業地域、同約10,000u)C川元松丘町(現地建替)(第1種住居地域、同16,238u〔病院用地+一部賃借18,300u〕)―の4案を示した。
地方独立行政法人市立秋田総合病院によると、移転候補地は現段階で絞り込んだ土地ではなく、今後も施設が建設できる規模の土地があれば、その土地も候補地に加えてさらに検討したいとしている。
また、新病院建設に向けた最短スケジュールについても原案で触れており、それによると来年度は基本構想、29年度は基本設計、30年度は実施設計、31から33年度は本体建設を想定している。同病院では、土地も選定されたうえで用地取得の必要がない場合の最短スケジュールとしており、詳細な事業スケジュールは今後検討する方針で、土地が選定されれば基本構想に向かうとしている。
今後は市や議会、市民からの意見を参考に素案、成案と段階的に作成して年度内に報告書をまとめたい考え。近く原案に対する意見聴取を行う予定で、来月中旬まで意見を募集して素案に反映させる。
提供:秋田建設工業新聞社