建通新聞社(東京)
2015/09/16
【東京】都 BRT運行事業者に京成バス
東京都都市整備局は、「都心と臨海都心部とを結ぶBRT(バス高速輸送システム)」の事業者に京成バス(千葉県市川市)を選定した。都は今後、同社と協力して運行サービスの詳細や燃料電池バスの導入などを盛り込んだ事業計画を2015年度中に策定。17年度ごろインフラ整備に着手し、19年度中に運行を始めてもらう。
都のBRTは、東京駅や有楽町駅、銀座駅、新橋駅といった都心部と、勝どきや晴海、豊洲、有明、国際展示場など臨海副都心の間を往復するルートを基本とし、それぞれの地域ごとに異なるピーク需要に合わせたシャトル運行や、鉄道駅間を結び大規模な需要地を連絡するフィーダー輸送を組み合わせる。
京成バスはBRTの運行とともに、▽車庫や整備場・営業所の整備▽車両の調達▽停留施設の設備(意匠・運賃収受設備、案内情報設備)の整備―を担当。今後まとめる事業計画に沿って16〜18年度で既存路線バスの拡充や実証実験を実施。19年度内に運行を開始して20年のオリンピック・パラリンピック競技大会に備える。
一方、車庫用地の確保(貸し付け)やバスベイの設置(ルートとなる都道・区道の改良)、停留施設の構造物の整備などは都が実施する予定。