香川県警察本部は、老朽化し手狭な三豊警察署を移転整備により建て替えるため、基本設計を斎賀建築設計事務所(観音寺市)に委託した。設計期間は2016年3月31日まで。全体スケジュールによると、16年度に実施設計に着手し17年度に庁舎棟などに着工、18年度の建築工事の完成を目指す。供用開始時期は未定だが、早期供用が待たれる。
一方、基本設計とは別途、用地測量に向けた境界確定や地質調査などを別途外注し、併せて用地交渉を急ぐ。
新三豊警察署の規模は庁舎棟が鉄筋コンクリート造4階建て3540平方b、車庫棟鉄骨造730平方b、駐輪場鉄骨造平屋230平方bなどと想定。庁舎全体として車庫、運転免許更新事務室や、講習室などからなる付属棟を含め約4509平方b規模となる見込み。基本設計では全体の工程計画や施設ごとの階数など詳細な内容を検討し、16年度からの実施設計で工事発注に向けた積算業務など個別詳細を確定させる。
新三豊警察署には相談室や被害者対策室を充実させ、近年増えつつあるストーカー被害やDVの相談窓口機能を持たせる。また、防災活動の拠点施設として災害対策室や備蓄品・装備品等の倉庫も整備。総事業費は用地購入関係費を除き約15億円を見込む。
移転先は現三豊警察署(三豊市高瀬町下勝間2516ノ4)から西北西、三豊市役所からは南西側に位置する、学校法人瀬戸内学院香川西高校軟式野球グラウンド跡地(三豊市高瀬町下勝間2351ノ2)の約5300平方b。
現三豊警察署は敷地4880平方b内に鉄筋コンクリート造3階建て延べ1024平方b(1972年3月建築)の本館と、鉄骨造2階建て延べ631平方bの分館(07年4月建築)で構成。駐車場50台、署員数は70人。築40年以上が経過し庁舎本館の老朽化と耐震改修が急務。
15年度当初予算には基本設計と用地調査費など1653万1000円が盛り込まれている。
提供:建通新聞社