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北海道建設新聞社
2015/09/15

【北海道】土木遺産に道内から2カ所−茨戸川護岸と神居古潭トンネル群 

 土木学会(広瀬典昭会長)は14日、2015年度の選奨土木遺産を決定した。道内からは石狩市茨戸川の岡崎式単床ブロック護岸と旭川市旧函館本線の神居古潭トンネル群が選ばれた。北海道支部が11月18日午後3時半から札幌ガーデンパレスで認定書授賞式を開く。
 11月18日の「土木の日」を記念する企画。顕彰を通じて歴史的な価値や役割をPRし、地域づくりに活用している。
 土木学会選奨土木遺産選考委員会(小林一郎委員長)が国内外から公募した近代土木遺産の候補を審査し、国内7支部から21カ所を選出した。2000年度の創設以来、道内での認定はこれで36カ所目となる。
 茨戸川の岡崎式単床ブロック護岸は、1917(大正6)年に竣工した。岡崎文吉が考案・敷設。その技術は北海道開発に貢献し、さらには海外にも継承され、国内に普及している連節護岸の礎となる施設となっている。
 一方の神居古潭トンネル群は、北海道官設鉄道として建設。わが国有数の膨張性岩盤地帯に挑み、路線改良を重ねながら道内幹線鉄道輸送を支えた施設群として知られる。1897(明治30)年に竣工し、1928(昭和3)年に全体が完成した。
 認定書授与式では、両施設を管理する2市に賞碑として青銅製の銘板が贈呈される。