日本工業経済新聞社(群馬)
2015/09/14
【群馬】県館林土木、今月下旬に新堀川導水路改修を発注
明和町を流れる新堀川導水路の河川改修を進めている県館林土木事務所は、本年度分の護岸工L120mを今月下旬に2分割で発注する。入札方法は、条件付き一般競争入札も含め、所内で協議中。また、事業区間内にある11橋梁の架け替えについて、北側にある2橋梁の統合が決まり、長大(東京都中央区)が詳細設計の作成に着手した。残る9橋梁は、今後関係機関と話し合いを進めていく。
これから発注する箇所は、昨年度施工箇所の南。L120mの両岸で川幅を広げるために、新たな護岸工を整備する。分割する1工事あたりの工事量や入札方法は、検討中。
同事業は、上流部の浸水被害を軽減するため、L1470m間の両岸に護岸工を再整備していくもの。現在の河川用地内で後退させ河道を広げて、流下能力を向上させる。軟弱地盤であることから、護岸工整備時に地盤改良も行っている。同事業の治水計画は建設技術研究所(東京都中央区)、詳細設計は技研コンサル(前橋市)が担当した。
工事対象区間は、明和町入ケ谷と館林市入ケ谷町の境界で一級河川谷田川と十字に合流する部分を起点に南方向へL1470m進んだ国土交通省直轄の排水機場手前まで。この区間は、通常は南から北方向の谷田川へ流れているが、水量が増えて排水機場が利根川へ排水を開始すると、流れが北から南方向へと変わる。
事業区間には、一般県道上中森川俣停車場線の明和橋をはじめ、邑楽広域農道などの町道橋など9橋梁と、農業用水の水管橋2橋梁がある。河川改修に伴い、これらも架け替えや統合を図ることになり、同事務所と明和町などが協議を進めている。
統合が決まったのは、合流部に近い北側の入ケ谷橋と栄橋。東岸にある工業団地内を走る町道を延長する線形で、新しい橋梁を架設する。諸元は橋長15m、上部工はPCプレテンションホロー桁、下部工は逆T式橋台2基(既製杭)となっている。
新堀川排水機場は、能力強化を図るため、昨年度から国土交通省利根川上流河川事務所が設備修繕に取り組んでいる。