中能登町は11日、久江地内「平成27年度社会資本整備総合交付金事業 中能登町バイオマスメタン発酵施設土木建築工事」を制限付き一般競争入札方式で開札し、3億9750万円で応札した戸田組を落札候補者に決定した。予定価格は4億1100万円。
計画では、し尿や浄化槽汚泥、下水汚泥などの中間処理に必要な外部委託費用の削減や、環境負荷の低減、再生可能エネルギーの普及を目指し、鹿島中部クリーンセンター内に発電機能を備えたバイオマスメタン発酵施設を建設。石川県が産学官連携で開発した小規模下水処理場向けの「メタン活用いしかわモデル」を全国で初導入する。
概要は、受入・前処理棟(RC造地下1階、S造地上2階建て、延べ1073平方メートル)の土木・建築のほか、メタン発酵槽、ガスタンク、脱硫装置、自家発電機、余剰ガス燃焼装置、重油タンク、クーリングタワーの基礎工など。1日当たりのバイオガス発生量は約224立方メートル。発電出力は25キロワット。工期は16年12月26日まで。基本・詳細設計は中央設計技術研究所が担当した。