水資源機構豊川用水総合事業部は、豊川用水二期事業の大規模地震対策として、大野導水路で総延長約6・4`の併設水路の新設を計画しており、順調なら10月に基本設計を委託する。事業認可後、第4四半期にも実施設計を委託し、2016年度以降の着工を目指す。
計画によると、大野導水路の東側にルートを取る併設水路を整備する。対象区間は、大野頭首工(新城市大野)を起点に南進し、東西分水工(新城市日吉)へ至る総延長約6・4`。断面は口径3400_のトンネル。大野頭首工では、取水用の取付水路などを整備する。東西分水工付近には、直径10・6b、高さ23・2bの接続水槽を設置する。
併設水路を新設することで、本線が被災しても通水を確保する狙い。
水資源機構では現在、15年度で事業期間が終了する現行の豊川用水二期事業を、30年度まで延長するため、事業認可の手続きを進めている。事業延長により、大野導水路などに対する併設水路の整備を目指す。
提供:建通新聞社" target="_blank">