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建設業労働災害防止協会群馬県支部桐生分会（山藤浩一分会長）は９日、桐生市市民文化会館で２０１５年度桐生地区建設業労働災害防止総決起大会を開催した。厚生労働省桐生労働基準監督署（佐藤寿署長）との共催で開かれ、建設関連団体から約３００人が出席したほか、多くの来賓も駆けつけ、安全な職場づくりの推進を決意した。
開会後、あいさつに立った山藤分会長は「暑い日は体調管理に注意し、雨の日は足場が不安定になって仕事がやりにくい。しかし、どんな環境下にあっても、一度災害を起こせば、言い訳はできない。ことしの残された月日をぜひ無事故無災害で乗り切り、労働災害防止に努めていただきたい」と呼びかけた。佐藤署長は「桐生地区における休業４日以上の労働災害は、８月までに７件と昨年と同じ件数となっているが、死亡事故はゼロに抑えることができている。引き続き、事故防止を徹底してほしい」と訴えた。
来賓あいさつへと移り、登壇した桐生市の亀山豊文市長が「建設業は危険と隣り合う現場が多い。労働災害の未然防止のため、あらためて意識を向上していただきたい」と期待。みどり市の石原条市長も「長雨で地盤も緩んでいる。再度、安全に対し十二分に注意していただきたい。職場のチームワークで災害ゼロを目指してほしい」と続いた。
桐生警察署の井上和利署長は「新鮮な気持ちを持って取り組めば、現場での事故を減らせるかと思う。また、秋から年末にかけ交通事故が増える。一層の注意をお願いしたい」と喚起した。県桐生土木事務所の松岡利一所長は「大澤知事は、県政運営の基本を現場に置いている。現場を預かるわれわれと建設業の皆さまが県行政を担っている。現場での事故防止と健康管理に注意と配慮をお願いしたい」と述べた。このほか、県桐生森林事務所の中村一寿所長、県企業局渡良瀬発電事務所の星野伸一所長、県東部農業事務所農村整備課の野口直行次長も臨席した。
群馬労働局の内田昭宏局長のメッセージも披露され、建設現場で働く全員が安全意識を高め、基本的なルールを守ることが強調された。また、労働衛生活動に従事した４人が分会長表彰を受けたほか、労使一体となった防止活動を進める大会決議と、桐生鳶工業組合による木遣りを通じ、労働災害撲滅を誓った。
第２部では、吉田仮設（前橋市）の吉田知弘代表取締役社長が講師に立ち、職人に伝わる安全をテーマに講義した。参加者は、新旧の安全対策や職人の心構えに触れ、有意義な１日を過ごした。