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建通新聞社四国
2015/09/11

【香川】香川県9月一般会計補正案 47億余を追加

 香川県は15日開会の9月定例議会に総額47億2657万1000円に上る一般会計補正予算案を提案する。会期は25日間。これにより9月補正後の累計額は4657億5357万6000円、対前年度比5・2%増と、本年度当初予算段階からの伸びを背景に顕著な伸びを示した。
 補正予算は▽人口減少・活力向上対策▽地域医療介護総合確保対策▽その他―の三つに分けて追加計上。人口減少・活力向上では地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金(地方創生先行型)上乗せ交付関係分を計上。主にオリーブ産業強化プロジェクト推進事業ではオリーブ官能検査体制の整備促進を行う一方、新規にAI(農業情報科学)オリーブ推進事業に4700万円を盛り、栽培環境計測システムを用いて熟練オリーブ農家の農業技術を解明しオリーブ栽培のAI農業の実現を図る。
 また、健康に着目した野菜の次世代栽培システム研究・実証事業に新規に1億1000万円を計上。先端技術を有する研究機関等と連携し、廃校等を利用した植物工場における低カリウムレタス等健康野菜の省電力生産モデルへの取り組みを支援する。
 このほか農山漁村を元気にするため、新規にIT活用鳥獣被害防止対策事業に1550万円を盛り込んだ。先進的な捕獲システム(移動式囲い罠)を導入する。また、通常であれば11月議会で補正を行う団体営土地改良事業に前倒しで2億5000万円を計上。国庫補助に該当しない小規模土地改良事業に対し、農業生産基盤の整備を促進し農山漁村を活性化する。
 地域医療介護総合確保対策には4億5281万7000円を計上した。このうち、地域医療構想の達成に向け、病床機能分化連携基盤整備に新規に1億6070万円を盛り、急性期から回復期リハビリテーション病棟等への機能転換に係る新築、増築、改修等の施設整備を行う医療機関に補助する。地域密着型サービス等整備事業には6030万7000円を計上し、地域密着型特別老人ホーム等の新増設に伴う整備費や、開設準備経費などの補助を行う市町に対し県が補助する。
 このほか、県立丸亀競技場運営等事業に974万円を計上。ネーミングライツ導入に伴い道路案内標識4カ所と場内案内板4カ所を変更。光波距離測定装置を整備する。また、台風11号によりサンポート高松大型テント広場のテントが破損したため修復を行う。補正額は4831万6000円。一方、病院事業で中央病院にエボラ出血熱など一類感染症への対応が可能な感染症病棟を整備するため、2億8134万4000円を追加補正。併せて16年度債務負担分として3億4365万2000円の限度額を起こしている。感染症病棟増築工事は第3四半期に制限付き一般競争入札で公告する。基本・実施設計は佐藤総合計画関西事務所(大阪市中央区)が担当。

提供:建通新聞社