静岡県道路メンテナンス会議(会長・前川利聡国土交通省静岡国道事務所長)は8日、2015年度第2回会議を静岡市内で開き、県内の各道路管理者が14年度に実施した橋梁やトンネルなどの点検実施数、診断結果などを示した。それによると、緊急措置段階にある橋梁が4橋、早期措置段階の橋梁が388橋、トンネルが10カ所、道路付属物が13カ所と判定されている。
県内での14年度点検実施数は、橋梁が3195橋、トンネルが22カ所、大型カルバートや横断歩道橋などの道路付属物が237カ所。診断結果は、T(健全)、U(予防保全段階)、V(早期措置段階)、W(緊急措置段階)に判定区分された。
Wと判定された4橋は、浜松市のみのわ橋1(和合100号線)と下道橋(湖東55号線)、掛川市の無名橋403(大淵317号線)、御前崎市の宇洞橋(1753号線)。管理者はいずれも市で、既に通行止めの措置を取っている。
Vと判定されたのは、橋梁が仮宿高架橋(国道1号)など、トンネルが湯舟トンネル(国道246号)など、道路付属物の大型カルバートで東山トンネル(国道138号)などとなっている。
県内の道路施設の管理数は、橋梁が3万0130橋、トンネルが431カ所、道路付属物が1457カ所。15年度は、橋梁7003橋、トンネル92カ所、道路付属物385カ所の点検を計画している。このうち、15年度に最優先で点検すべき橋梁として、緊急輸送道路を跨ぐ跨道橋が101橋、跨線橋が75橋、緊急輸送道路を構成する橋梁が1149橋予定されている。
提供:建通新聞社
(2015/9/11)
建通新聞社 静岡支社