トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(群馬)
2015/09/09

【群馬】県太田土木、国道407号のL600mを無電柱化へ


県太田土木事務所は、本年度から太田市西矢島町を走る国道407号の電線地中化に着手した。L600m区間の両側L1200mを対象に、歩道へ共同溝を整備する。本年度は、オウギ工設(前橋市)が測量と詳細設計を作成中。協議や補償が順調に進めば、2017年度から工事に入り、20年度の完成を目指す。
事業区間は太田市の中心部を縦断する国道407号のうち、西矢島交差点から国道354号バイパスと交差する西矢島南交差点までのL600m区間が対象。このL600m区間を西矢島町工区とし、両側にあるW約4mの歩道下へ電線や電話線などを地中に埋設していく。
本年度は設計の作成とともに、入溝予定者との調整を進める。電線、電話線、光ケーブルなどの事業者と調整し、来年度から支障物件の移設補償を行う。上水道やガス管は、入溝予定に含まれていない。
現状の歩道はW4mと広く、W1mの植樹升も設置されている。新たな用地買収の予定箇所はなく、支障物の移設補償が順調に進めば、着工後4カ年程度で完了させたい考え。
太田市内では災害に強い道路環境整備のため、電線の地中化が各所で進められており、国道407号では今回の事業区間より北方向、東本町十字路交差点までのL2400m間が整備済みとなっている。
また、南北を走る国道407号へ東西に交差する一般県道鳥山竜舞線、主要地方道前橋館林線でも整備が促進中。鳥山竜舞線は国道407号以東が終わり、現在は国道西側を2工区に分けて整備が進められている。前橋館林線では、東武鉄道桐生線との立体交差部より東で整備が進み、1期工区のL500m間が終了し、2期工区のL700m間では、本年度に詳細設計や補償が進められている。
中央でも無電柱化が大きな流れとなりつつある。自由民主党は、昨年にITS(高度道路交通システム)推進・道路調査会の無電柱化小委員会で、より一層の無電柱化を普及する方針を決め、電柱の新設を原則禁止する無電柱化推進法案の成立を目指している。