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建設新聞社(長崎)
2015/09/09

【長崎】新長崎警察署建設工事 設計業務プロポーザル

15年末〜16年末で基本・実施設計
   建設工事は17年度〜 概算工事費40億

 県は、「新長崎警察署(仮称)建設工事に係る設計業務」の委託先をプロポーザル方式で選定する。15〜17日に参加表明書を受け付け、10月上旬の一次審査で5者程度に絞る。その後、技術提案書やヒアリングの内容を踏まえて11月下旬に最も優れた提案者を決め(二次審査)、12月上旬に契約を締結する予定だ。その後2016年末にかけて基本・実施設計を進めて、17年度からの建設工事につなげる。概算工事費は40億円程度を見込んでいる。
 新長崎警察署は、既存の長崎警察署(長崎市桶屋町)の移転・建て替えに併せて、稲佐警察署(長崎市弁天町)を統合して整備。建設場所は長崎市尾上町地内(長崎駅周辺土地区画整理事業4街区の一部)の3950平方b。同地は建ぺい率80%、容積率400%の商業地域で、長崎駅周辺地区計画区域や準防火地域、電波伝搬障害防止区域に指定されている。
 建設する施設は延床面積約8800平方bを想定しており、運転免許センターも併設。施設の建設費と屋外付帯工事、地盤改良費を含めた概算工事費(税込)は40億4800万円以下としている。施設の設計に当たっては、長崎駅周辺地区計画や長崎駅周辺エリアデザイン指針に留意して▽高さ▽デザイン▽緑化率▽景観への配慮―を検討。併せて、南海トラフ巨大地震の想定津波最大水位(4b)に対する考慮も求めている。

特殊な業務に配慮した施設計画などを審査
プロポーザルの提案範囲

 プロポーザルの参加資格は、延床面積4000平方b以上の庁舎設計業務の受託実績などを持つ「代表構成員」と、県内に本店を有する「その他構成員」による2者JV。一次審査では、事務所の体制・実績や担当チームの経験、同種・類似業務の実績、業務の実施方針などを評価。二次審査では見積書のほか、▽警察業務の特殊性に配慮した施設計画▽防災・治安活動拠点としての施設計画▽建設コストの低減▽環境配慮・ランニングコスト低減―などの考え方などについての技術提案を総合的に評価する。
 12月上旬の契約締結後、16年5月末までに基本設計をまとめ、同年12月20日までに実施設計まで完了させる。建設工事は17年度から19年度を予定している。
ksrogo