箕面市は、萱野汚水中継ポンプ場下流の瀬川萱野汚水幹線を圧送方式から自然流下方式に切り替える。事業費総額約14億2000万円を投入、2030年度を目標に切り替え整備を完了させる方針だ。整備後に不要となる同中継ポンプ場は廃止、解体する。
同幹線は、延長約2`、径800_を想定。中継ポンプ場の流入水位の高さに見合う位置に汚水幹線を新設し、自然流下させる。建設地は箕面市稲2丁目他。
廃止する中継ポンプ場は、設備の更新時期を迎えており、幹線整備完了まで電気・機械設備の長寿命化対策で延命化を図る考え。長寿命化計画は、関西エンジニヤリング(大阪市西淀川区)が策定中。事業費は長寿命化対策工に8000万円を見込む。なお、ポンプ場解体には1億円を概算。
中継ポンプ場の施設概要は、ポンプ室(鉄筋コンクリート造地下2階地上1階、1969年建築)、管理事務所(同造3階、81年建築)、沈砂池上屋(鉄骨造平屋、82年建築)、電気室・発電機室(鉄筋コンクリート造平屋、83年建築)の建物で構成。1〜3号の汚水ポンプ、沈砂池(4池)自動除塵(じょじん)機(2台)、沈砂搔揚機(2台)、沈砂洗浄装置(1台)、自家発電装置(ディーゼルエンジン600馬力、1200回転/分)、発電機(6600㌾、500`㌾㌂)、重油タンク(4000g)の設備を備える。
提供:
建通新聞社