静岡県は、県内の土砂災害危険箇所の新規抽出結果を公表した。2003年3月公表時から3388カ所増加し1万8581カ所となった。今後、土砂災害防止法に基づく基礎調査を順次行い、19年度をめどに土砂災害警戒区域、特別警戒区域の指定を進める方針。
県は、14年8月に発生した広島豪雨を受け、新たに最新の電子地形図を使って、地形と住宅配置を分析し、危険箇所を新規抽出した。
危険箇所種別では、土石流危険渓流が916カ所増え5163カ所、急傾斜地崩壊危険箇所が2301カ所増え1万3064カ所、地すべり危険箇所が171カ所増え354カ所となった。
土木事務所管内別の増加箇所数は、下田土木管内が257カ所、熱海土木管内が61カ所、沼津土木管内が707カ所、富士土木管内が26カ所、静岡土木管内が379カ所、島田土木管内が433カ所、袋井土木管内が997カ所、浜松土木管内が528カ所、それぞれ増加した。
公表した箇所は、土砂災害が及ぶと予想される概略の範囲を示したもので、新規箇所については今後、基礎調査を行い、土砂災害警戒区域を指定することとなる。
提供:建通新聞社
(2015/9/9)
建通新聞社 静岡支社