日本工業経済新聞社(群馬)
2015/09/08
【群馬】第15次群馬県総合計画の基本構想骨子案
第15次群馬県総合計画の基本構想骨子案が、7日に県庁で開かれた第1回群馬の未来創生懇談会(会長・大宮登高崎経済大学地域政策学部教授)で示された。各界の代表者が集まる中、総合計画や地方版総合戦略の策定に向けて議論した。
基本構想では、およそ50年の長期を見据えた人口の将来展望を示しつつ、10年を展望した基本理念、2016〜19年度の計画期間における基本目標と施策展開の方向を示す。懇談会で示された骨子案では、人口減少に対して望まれる10年後の姿として◇大幅な増加が見込まれる元気な高齢者をはじめ、女性、若者、障害者などの多様な人材が活躍している◇柔軟な働き方の制度の導入、機械化や集約、高速交通網のさらなる整備、ICTの活用などにより労働生産性が向上している◇複数の集落が集まる地域における廃校などを活用した生活サービスや地域活動をつなぐ小さな拠点の整備などにより、持続可能なまちづくりが進んでいる−などがあげられている。
切迫する巨大災害に対して望まれる10年後の姿は◇自然災害のリスクが比較的少ない立地環境を生かし、バックアップ機能を担うことや、万が一に備えた危機管理対策により暮らしの安全・安心が確保されている−、地球環境問題に対しては◇森林、水、日照といった再生可能エネルギー資源が豊富で、これらを有効に活用することで豊かな低炭素社会の実現に貢献している−ことがあげられた。総合計画や総合戦略は今後、この懇談会や県議会などから意見を聴取し、群馬の未来創生本部で検討していく。原案を第3回後期県議会に示し、パブリックコメントなどを経て、本年度末までに策定する。