鹿児島建設新聞
2015/09/08
【鹿児島】県、かごしま奄美地域 食と農の基盤づくり計画
県は、「第2期かごしま奄美地域 食と農の基盤づくり計画」を策定した。国の農山漁村地域整備交付金を活用するためで、計画期間は2015年度から19年度までの5年間。全体事業費は76億9331万6000円を想定。生活排水が未処理の3地域で集落排水施設の新たな整備に向け、4地域では施設更新のため調査・計画策定などを盛り込んだ。
対象地域は、奄美市、大和村、宇検村、瀬戸内町、喜界町、徳之島町、伊仙町、和泊町、知名町、与論町の1市7町2村。
主な事業をみると、農業集落排水事業は、宇検地区(宇検村)と喜界地区(喜界町)、仁嶺と城が対象の和泊2期地区(和泊町)で集落排水施設の整備による水質の改善に向けた調査・計画策定。
また、芦良地区(奄美市)と東部と北部が対象の和泊1期地区(和泊町)では、処理施設の改築更新。知名地区(知名町)は、機能診断調査や最適整備構想策定。佐仁地区(奄美市)や中部地区(大和村)、東部地区(同)の3地区は整備中。事業主体はそれぞれの市町村。
海岸堤防等老朽化対策は、伊須地区(瀬戸内町)と佐手久地区(喜界町)で点検調査や長寿命化計画策定。農業農村整備実施計画策定事業を第2田皆地区(知名町)で予定。
畑地かんがい施設整備は、120haの畑地に安定的な用水供給機能および確保を進め、区画整理は、100haの農用地および支線道排水路等に対する大区画化および拡張、舗装等による農地の集団化により、農作業の効率化に寄与する。
また、国営かんがい排水事業の末端施設の整備を県営事業により計画的に進め、事業効果の早期発現を図る。