日本工業経済新聞社(茨城)
2015/09/08
【茨城】県病院局 県病院局が補正予算でトモスみと内にSAS診療所
県病院局経営管理課は、水戸市内に(仮)こころの医療センター付属診療所を設置し、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査と治療体制のさらなる充実と受診者の利便性向上を図る。9月補正予算案に内装工事費など4834万3000円を計上した。
SASは、脳卒中や心筋梗塞など生活習慣病の原因や増悪因子となるが見落とされることも多い疾患。
県では、ことし4月に県立こころの医療センター(笠間市旭町)へ「茨城県睡眠医療センター」を設置し、筑波大学と共同で睡眠医学の臨床研究や県民への啓発活動、各医療機関が連携した睡眠医療ネットワークの構築に取り組んでいる。
睡眠医療のさらなる充実や県民の健康向上を図るためには、県による先導的で率先した検査や治療体制の整備が必要であることから診療所を設置する。
設置場所は、大工町再開発事業として水戸市内に建設されたトモスみとビル内。本年度に内装工事や運営体制の整備を進めた後、来年度の開設を目指す。診療所ではSASの検査や治療などを行う。