富山県は、県立大学看護学部整備事業に4838万9000円を投じ、学部施設の基本設計などに着手する。9月補正予算案に1915万7000円を計上、債務負担行為2923万2000円を設定した。
県立中央病院に隣接する県立総合衛生学院(3年制)を改組し、4年制の看護学部を新設する。衛生学院の校舎6514平方メートル(本館4909平方メートル、別館1605平方メートル)を活用しながら、隣接の看護師宿舎跡地等約5000平方メートルに教育棟を新築する。入学定員は現状の100名から120名に増やし、将来的に大学院(修士課程)を設ける。基本設計をはじめ教育課程の作成、教員確保など早期開設へ準備を進める。
質の高い看護師養成、若者や女性の県内定着を図るため、看護系高等教育機関整備検討委員会(委員長・松谷有希雄国立保健医療科学院長)で県立の4年制大学について協議。8月に石井知事へ報告書を提出した。