福井県知事・整備局長会議が3日、県庁で開かれた。
会議には西川一誠知事、山田邦博近畿地方整備局長、田所篤博北陸地方整備局次長らが出席。県内における国の直轄事業計画について、非公開で意見交換した。
会議の冒頭、まず山田局長が挨拶に立ち、日野川五大引堤の完了や足羽川ダムの取付道路着工などに触れ、「引き続き地域の安心・安全確保に努めたい」と述べたうえで、中部縦貫道と北陸道の直結、舞鶴若狭道の全通など高速交通ネットワークの整備状況や効果に言及。事業推進へ理解と協力を求めた。
また、西川知事は中部縦貫道の県内区間について、北陸新幹線敦賀開業に合わせた全線開通を求めたほか、敦賀港鞠山南地区第2岸壁の必要性を強調。人口減少問題も取り上げながら、「なお一層、大きな観点で地方の振興・発展のためにご支援を」と強く訴えた。
16年度予算要求に向けた重点事項として、県は、舞鶴若狭自動車道に係る4車線化事業の早期着手、九頭竜川橋りょうなど北陸新幹線関連事業の推進、敦賀港鞠山南地区第2岸壁の16年度新規事業化、国道8号4車線化など直轄道路事業の推進、地元企業への発注促進、建設発生土の有効利用―などを掲げている。