近畿中部防衛局は4日付で、「富山外(27)基本検討業務」を、簡易公募型プロポーザル方式で公示した。
主な資格は、装備施設本部長から測量・建設コンサルタント等業務の「環境」に係るA等級の格付を受けていること。参加表明書は15日、技術提案書は10月19日をそれぞれ期限に受付。
今業務は、砺波市鷹栖出935にある富山駐屯地の用地拡張計画に伴う基本検討業務に取り掛かるもの。内容が、▽騒音・低周波音調査▽ヘリ降下風現地調査▽航行軌跡調査▽電波障害調査▽影響検討|各一式。奈良県広域防災拠点整備に伴う基本構想業務一式も含まれる。
履行期限が16年3月31日まで。14年度に実施した基本構想業務は日本工営が担当。
富山駐屯地は、県内唯一の自衛隊施設。全国の駐屯地の中でも小規模な施設で、敷地面積が約2万6000平方メートル。
近年、国土防衛に加え、災害派遣任務の重要性が高まっており、県や砺波市では国に対し、▽防衛や災害への対処に万全を期すため、大型ヘリコプターの離発着が可能となる施設への拡張▽駐屯地への進入路新設と既存進入路の大型車両に対応した拡幅▽拡張の際は近接地域の交通安全のため、駐屯地周辺の道路整備を行うこと|を継続して働きかけてきた。
なお、防衛省の16年度予算概算要求では、今業務に関する事業費が盛り込まれた。